
継続的かつアジャイルに改善するエキスパートのための
学習機会と認定プログラム
継続的かつアジャイルに改善するための共通パターン、それがアジャイルのカタ(Agile Kata)

パターン
フレームワークには、あらゆるチームが問題に対応できるよう、ルール、イベント、役割などの必要なことが規定されています。これにより、どのようなチームも同じように実践することになるのです。
しかし、すべてをこのフレームワークで当てはめることはできません。アジャイルのカタは、パターンであり、出発点です。答えを提供するものではなく、答えを見つける手助けを行うために実践するものです。
フレームワークは何をすべきかを示しますが、パターンはどのように成長すべきかを示すものです。
科学的思考
フレームワークやプロセスに従っている限りは上手くいきますが、それらが問題に適合しなくなると上手くいかなくなります。
何が起こっているのかを観察し、仮説に基づき実験を行い、他社より速く学ぶのです。しかし、ほとんどの組織では真逆のことを行っています。すなわち、思い込み、決めつけ、無理に作業を行い、上手くいかなくなれば責任転嫁をするのです。
アジャイルのカタは、単に新しいプロセスを提供するのではなく、思考のルーティンを与えることで、単なる願望ではなく、科学的思考によって、チームが毎日、毎週実践できるようにします。
カタ
「カタ」とはルーティンのことであり、実践を体系化した方法であり繰り返す習慣です。完璧を目指すものではなく、上達することを目指します。
ほとんどのアジャイルチームには、多すぎるほどのプロセスとツールがあります。実際はそんなにプロセスやツールを必要としていません。必要なのはよりよい習慣なのです。
新しい習慣を身につけるためのルーティンを持っているチームは少ないためアジャイルのカタが効果的です。習慣を変えることで、プロセスやツールが全く違うものに見えてくるのです。
実践的な学びと適応を偶然に頼るのではなく、意識的に行うためにあるのがカタです。カタは明日の可能性を築くのです。

CEO Menlo Innovation、
『Joy Inc.』著者、
Chief Joy Officer
組織が「アジャイルになりたい」と宣言し大掛かりな(それでいて多額の費用を伴う)変革に取り組み始めますが、そのほとんどはたいていは定着せず、結局はいつもの以前のプロセスに新しい用語を付け加えただけで終わってしまうのを見てきました。振る舞いに実質的な変化が見られないのです。必要なのは、別の考え方と振る舞いなのです。意図的な実践という「アジャイルのカタ」のアプローチこそが、それを実現す方法です。
Agile Kata Professional® 認定研修コース
プロフェッショナルレベル習得に向けた3つのステップ:
- まず飛び込み、認定研修に参加することで、成功への秘訣を習得する
- スキルと経験を証明するために認定試験を受けて合格する
- 常に先へ!学び、実践し、専門知識を磨き続ける

Agile Kata Pro Foundation 認定研修は、参加型の演習中心の研修コースで、受講者は「アジャイルのカタ(Agile Kata)」とアジャイルコーチ、ビジネスリーダー、アジャイルチーム全体の責務についての深い理解を得ることができます。Agile Kata Proでは、自らが実践し、また他者にも実践を促すことで、よりよい仕事のやり方を明らかにしていきます。これは「アジャイル宣言」にあるとおりです。ディカッションと演習を組み合わせることで、受講者はアジャイルのカタの基本となる原則と理論について深い理解を得ると同時に、上手くいっているアジャイルチームが実践しているアプローチを学んでいきます。
認定研修の概要
アジャイル変革は目覚ましく進展しているわけではありません。アジャイル変革の75%が目標を達成できず、結果として従業員のエンゲージメント、顧客満足度、業務の成果、市場に出すまでの時間などへの大きなよい影響の機会を逃していると言われています(McKinsey, 2022年)。これは、企業がアジャイルをビジネスプロセスのアップデートと捉えて、企業文化の変革と捉えていないことが原因ではないでしょうか。
ビジネスアジリティは、組織内において非常に大きなバズワードとなっています。果たしてバズワードになるほどに咀嚼し得ることが難しいものなのでしょうか。また、既存のアジャイルチームは、組織変革を促すような新しい方法を探していたり、新しい働き方を模索しているでしょうか。課題を挙げればきりがないかもしれません。
チームレベルでは、アジャイルのカタは今実践しているアジャイルプロセスを改善しようとしている既存のアジャイルチームに新たな活力とアイデアをもたらします。スクラムやカンバンに代わる手法を模索しているチームにとっては、アジャイルのカタをチームのプロセスとして利用することもできます。
アジャイルのカタは多くの用途に適用でき、よくある疑問や課題に対する答えを与えることができます。トヨタ生産方式(またはリーン生産方式)において数十年にわたって適用されてきた実績のあるアプローチとアジャイルの価値観や背後にある原則を明確に整合させたものがアジャイルのカタです。この1日コースでは、「科学的思考」と実践的な演習がどのように組みあわせっているかをぜひ知ってください。アジャイルのカタは、決まりきったプロセスではなく、組織のニーズや目標に合わせた独自のプロセスを築くためのパターンであることを理解することができます。
この1日間の研修コースでは、アジャイルのカタのパターンを探求し、アジャイルのカタをチームや組織の支援に適用する際に何をすべきかをよりよく理解できるように構成されており、受講者にチャレンジをしていただきます。
この研修コースでは、Agile Kata Pro 認定トレーナーによるレクチャーと演習を組みあわせた学習方法を採用しており、受講者はペアや少人数のチームでともに学んでいきます。Agile Kata Pro 認定トレーナーは、自身の経験やストーリーを持ち込みながら、スキルと知識を活用して独自のスタイルで研修を進めていきます。その結果、受講者はアジャイルのカタのパターンについての深い理解を得ることができ、アジャイルチームや組織全体でアジャイルのカタをどのように適用できるかを学ぶことができます。
この研修コースを受講終了した受講者は、アジャイルのカタの活用の仕方を理解し、アジャイルのカタを活用したそれぞれのプロフェッショナルとしてのスタート地点に立つことができます。この研修コースは、対面形式(オフサイト)で実施する場合は、1日かけて実施します。オンラインで実施する場合は、半日×2回に分割して実施する場合もあります。
学習目標
- アジャイルのカタのパターンを理解し、実践できるようになる
- アジャイルのカタにアジリティを注入するテクニックを習得できるようになる
- アジャイルのカタがアジャイルトランスフォーメーションのための強力なツールになり得ることを認識できるようになる
- 一般的なアジャイルトランスフォーメーションのシナリオにアジャイルのカタを適用できるようになる
- 既存のアジャイルチームやスクラムチームがアジャイルのカタからどのような恩恵を得られるのかを理解できるようになる
- ケーススタディを通じて、プロダクトとプロセスの改善のためにアジャイルのカタを実施することができるようになる
- アジャイルのカタにおけるアジャイルコーチの役目を理解できるようになる
- アジャイルのカタを用いて、組織のビジネスアジリティを向上させるための第一歩を明らかにすることができるようになる
受講対象者
- よりよいやり方や、代替となるやり方を模索しているアジャイルチームで(スクラムやカンバンなどを)実践している方全般
- アジャイルコーチ、スクラムマスター、プロジェクトマネージャー、プロダクトマネージャー、チェンジエージェントで、チームや組織にアジャイルのカタを導入することに関心のある方
- ビジネスアジリティとアジャイル文化の改善に関心のあるリーダー層の方
- ビジネスアジリティを向上させるためのパターンを学ぶことに関心のあるビジネスリーダーの方
Agile Kata Pro 認定試験
よくある質問
- Qアジャイルのカタ(Agile Kata)が研修の受講を必須としている理由は?
- A
アジャイルのカタのプロフェッショナルとは、他の受講者や認定トレーナーとともに、実際の環境でアジャイルのカタを体験し、実践しているものだと強く信じています。
認定試験での問題への正答だけでは、より深い理解を得るには不十分であり、チームで取り組む際に受講者が得る体験には代わるものはないと考えています。
- Q研修終了後、どのように認定試験の準備をすればよいか?
- A
認定研修コースには、内容をカバーするMuralボード(またはMiro board)のエクスポートファイル(PDF)を提供しています。さらに、認定研修には、修了後に追加コンテンツにアクセスできるオンラインキャンパスにも招待されます(※英語のみ、現在準備中)。
※ 日本語での認定研修コースでは、認定トレーナーによりフォローアップを実施しています。現在は、Discordにて認定トレーナー、受講者同士の交流を行っています。フォローアップの実施形態について受講者からのフィードバックをもとに「アジャイルのカタ」を用いて検討、改善していきます。
- Qプライベート研修(一社研修、個社研修)では何人まで受講可能か?
- A
認定研修1回あたりの最大人数は原則20名までとしています。Agile Kata Pro認定トレーナーの判断によって、さらに人数制限をかける場合もあります(実施形態や部屋の都合など)。
- Q認定試験は自動翻訳だけでは不安です
- A
今までは英語のみでの受験でしたが、日本での認定研修スタートのタイミングで日本の実情を理解し自動翻訳による非英語圏でも受験しやすくすることができました。自動翻訳での受験は不安もあるかもしれませんが、他の多くの認定機関においても実績豊富です。研修中には認定トレーナーから受験にあたっての注意点についても説明いたします(日本での受験者向けの措置についても研修で説明します)。
- QFoundationの認定試験合格後の学習パスは用意されていますか?
- A
アジャイルのカタは、継続的な学習であり、アジャイルのカタ自体も改善されています。したがって、Foundationの認定試験の合格はあくまでスタートラインと捉えてください。継続的な学習や、ステップアップについては現在、認定トレーナーによって議論を重ねられています。日本では、Discordにて受講者を対象にした交流の機会を設けており、次のステップなどの進展についても交流の場で発表や議論をしてまいります。
日本での開催スケジュール
5月22日〜23日
13:00-17:00

オンライントレーニング
Agile Kata Pro 認定研修
長沢 智治
6月6日
12:00-13:00

オンラインセミナー
わかるアジャイルのカタ
長沢 智治
6月19日
9:00-18:00

オンライントレーニング
Agile Kata Pro 認定研修
長沢 智治
アジャイルのカタ考案者Joe Krebs氏からのメッセージ
こんにちは。私はジョー・クレブスと申します。アジャイルのカタ(Agile Kata)の考案者です。アジャイル・カタは、アジャイルな思考と実践を通じて継続的な改善を促すことを目的とした共通のパターンです。その起源はトヨタのカタ(Toyota Kata)に深く影響をうけており、数年前に初めてこれに出会ったとき、私は深く感銘を受けました。トヨタのカタから、私は体系的な思考、科学的実験、行動による学習の力を学びました。アジャイルのカタは、これらの原則をビジネスのアジリティの世界に持ち込み、組織が変化に対応し、より強固に成長し、継続的に改善していくことを支援します。
小規模ではアジャイルチームのチームプロセス改善を支援し、大規模では文化の変革、最新のリーダーシップ開発、ビジネスのアジリティの向上を支援します。アジャイルのカタの研修コースの認定トレーナーとして、アジャイルのカタを日本に紹介してくれた長沢智治氏に心より感謝申し上げます。
彼の情熱とリーダーシップは、多くの人々がこのパターンを日本独自の方法で探究する扉を開いています。トモさん、あなたの献身とコミットメントに感謝します。
皆さんの道のりをサポートするために、私たちは「Agile Kata Pro」認定研修コースを作成しました。これは、個人や組織が実践を通じて高いアジリティを身に付けることを目的とした、ダイナミックな学習と認定のプログラムです。
私の著書『アジャイルのカタ:組織変革のためのパターンと実践(原題)』も現在発売中で、この道のりを始める、あるいは深めるための実践的なガイドとして役立ちます。
日本は長きにわたり、カイゼンの世界的象徴であり、アジャイルのカタは日本の革新と卓越の精神に自然に適合するものであると、私は強く信じています。
アジャイルのカタを探究している、あるいはすでにアジャイルな変革の道を歩んでいる日本の皆さんに、私はこう呼びかけたいと思います。好奇心を持ち続け、勇気を持って、そして、実験を続けてください。そうすれば、私たちは一緒に、より強く、より適応力のある組織を築くことができるでしょう。改善を積み重ねて。
リソース
アジャイルのカタ ポスター
デザインされたポスターを職場や自宅に貼って、アジャイルのカタの実践をレベルアップさせましょう。大胆な壁掛け用、手軽な卓上用としてご活用ください。
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ダウンロード

バージョン 3.0 – 2024.11.26
アジャイルのカタ テンプレート
本サイトの位置付け
本サイトは、アジャイルのカタならびに、Agile Kata Pro(アジャイルのカタ・プロ)の情報を日本語でお伝えするためにのみ運営されています。可能な限り日本で、日本語話者の皆さんに最新情報をお伝えするように努力しておりますが、最新情報ならびに、適切な情報はAgile Kata Proオフィシャルサイト(英語)をご覧いただけるよう普及してまいります。
本サイトは、Agile Kata Proの許諾を受け、サーバントワークス株式会社が運営しています。本サイトに記載されているすべての権利は、Agile Kata Proに帰属しています。
Agile Kata Professional® は、Agile Kata Pro の登録商標です。